2017年07月07日

今週の注目感染症 平成29年・26週(6月26日~7月2日)

■ コメント
手足口病の定点当たりの報告数が警報の基準である「5」を超え、県内で流行している状況です。
手足口病の感染経路は、咳やくしゃみなどにより、しぶきが飛び散って感染する飛沫感染と、便や手足などにできた水疱の中のウイルスが手指を介して感染する接触感染があります。
感染を予防するためは、手洗いをしっかりとすることと、排泄物を適切に処理することが重要です。
特におむつを交換する時には、排泄物を適切に処理し、手洗いを徹底しましょう。
タオルの共用は、感染を広げる原因となりますので避けるようにしましょう。

■手足口病とは
手足口病は、口の中や、手足などに水疱性の発疹が出る、ウイルスの感染によって起こる感染症です。子どもを中心に、主に夏に流行します。
感染してから 3~5 日後に、口の中、手のひら、足底や足背などに 2~3mm の水疱性発疹が出ます。
発熱は約 3 分の 1 にみられますが、あまり高くならないことがほとんどであり、高熱が続くことは通常はありません。
ほとんどの発病者は、数日間のうちに治る病気です。
しかし、まれですが、髄膜炎、小脳失調症、脳炎などの中枢神経系の合併症のほか、心筋炎、神経原性肺水腫、急性弛緩性麻痺など、さまざまな症状が出ることがあります。

○ 福岡県感染症情報ホームページ(>>詳細はこちらでは、感染症発生情報、病原体検出情報などがご覧になれます。

【福岡県感染症情報センターより参照】
(平成29年7月7日更新)