2017年08月08日

今週の注目感染症 平成29年・32週(8月7日~8月13日)


■ コメント
腸管出血性大腸菌感染症が多く報告されています。
毒素(ベロ毒素)を産生する腸管出血性大腸菌に感染することで、出血を伴う腸炎などを起こす感染症で、代表的なものはО-157です。
感染しても無症状のこともありますが、腹痛、水様便、血便とともに重篤な合併症を起こすこともあり、乳幼児や高齢者は特に注意が必要です。
腸管出血性大腸菌は食肉などに付着し、生肉や加熱不十分な肉を食べることによって感染しますので、調理する際は十分に加熱(75℃で1分以上)し、調理した食品は早めに食べましょう。また、患者さんの便等で汚染された手指等を介して人から人へ感染しますので、調理時、食事前、トイレやおむつの取り替えの後には、石けんと流水で十分に手を洗いましょう。


【福岡県感染症情報センターより参照】
(平成29年8月18日更新)