2017年09月08日

今週の注目感染症 平成29年・35週(8月28日~9月3日)


■ コメント
RSウイルス感染症の報告数が例年に比べ多くなっています。
福岡県では夏頃から報告数が増加し始め、秋に入ると急増する傾向にありますので、今後の動向に注意し、感染予防に努めましょう。

■RS ウイルスの症状について
RS ウイルス感染症は、RS ウイルスによる急性呼吸器感染症です。
乳児期の発症が多く、何度も感染と発病を繰り返しますが、生後 1 歳までに半数以上が、2 歳までにほぼ 100%の児が少なくとも 1 度は感染するとされています。
症状は、軽い風邪の様な症状から重い肺炎まで様々です。感染してから2~8日の期間を経て発熱、鼻水などの症状が出現し、症状が数日間続きます。
多くは軽症で済みますが、初めて感染し発症した場合は重くなりやすいといわれています。
特に乳児期早期(生後数週間~数カ月間)に初めて感染した場合は、細気管支炎や肺炎といった重篤な症状を引き起こすことがありますので、乳児期早期のお子さんは、感染を避けるための注意が必要です。

【福岡県感染症情報センターより参照】
(平成29年9月8日更新)