2019年03月22日

今週の注目感染症 平成31年・第11週(3月11日~3月17日)

■ コメント
○感染性胃腸炎(ロタウイルス)の定点当たりの報告数が増加しています。
例年、3 月~5 月にかけておこる乳幼児の胃腸炎は、ロタウイルスによるものが多いとされています。

○ロタウイルスによる胃腸炎とは
ロタウイルスによる胃腸炎は、乳幼児期(0~6歳ころ)にかかりやすい病気です。
ロタウイルスは感染力が強く、ごくわずかなウイルスが体内に入るだけで感染してしまいます。
ふつう、5歳までにほぼすべての子どもがロタウイルスに感染するといわれています。

○症状・治療について
主な症状は、水のような下痢、吐き気、嘔吐、発熱、腹痛です。
ロタウイルスに効果のある抗ウイルス剤はありませんので、発症した場合は、脱水を防ぐために水分補給をしましょう。
また、体力を消耗しないように栄養補給をしましょう。

○感染拡大防止について
感染を広げないようにするには、オムツの適切な処理、手洗いの徹底などが必要です。
オムツを交換するときには使い捨てのゴム手袋などを使い、捨てる場合はポリ袋などに入れましょう。
手洗いをするときは指輪や時計をはずし、せっけんで 30 秒以上もみ洗いしましょう。
衣類が便や吐物で汚れたときは、次亜塩素酸ナトリウム(家庭用塩素系漂白剤)でつけおき消毒した後、他の衣類と分けて洗濯しましょう。

○福岡県感染症情報ホームページ>>詳細はこちらでは、感染症発生情報、病原体検出情報などを公開しています。

【福岡県感染症情報センターより参照】
(平成31年3月22日更新)